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2018-12-12

【diary】オトナのフォーマルな装い

Bonjour, 東京のオーダーアトリエ、Carlier Coutureです。

凍てつくような寒さですが、皆さま風邪などひいていませんか?

 

毎年のことながら、乾燥が厳しく、手が荒れに荒れています。

毎日生地を触っているから、という説もありますが

それにしても…、というレベルの荒れ方。

どなたか効き目抜群のハンドクリームをご存知でしたら、ぜひご一報を…。

 

本日はこのような出だしで申し訳ございません!

 

当アトリエのお客様は 20代後半〜30代の方が多いのですが、

先日からとっても素敵なマダムに通っていただきました。

 

instagramにも書かせていただきましたが、

お食事会などに着て行かれる、フォーマルワンピースをご依頼いただきました。

 

お色味は深いネイビーに。

小さなサンプルで見ると、少々暗いかな、黒に見えてしまうかな?

と感じるかもしれませんが、

実際に着られる面積になるとしっかりとしたネイビーです。

 

生地はサテンですが、上品な光沢のものを。

 

デザインに関しては、実際にお客様とお会いして決めました。

好みの写真を拝見させていただき、

それはクラシカルなフォーマルウェアで、

流行り廃りのない形でした。

 

資料からスタートし、ふだんからの好みをお伺いした上で、

お話ししながら簡単にスケッチしていき、

デザインは自ずと決まっていきました。

 

今回はシンプルなIラインのシルエットで、

ウエストを上めでマークするデザインに。

ポイントになるものがあった方がよかったので

お客様のご要望でウエストと袖口にはグログランリボンを留め、

リボンもさりげなく施しました。

 

グログランリボンの品質は様々ですが、

当アトリエでオススメしているのは

レーヨン素材のリボン。

 

ポリエステル製のものより

しなやかなのです。

しなやかですと、もちろん見た目も綺麗なのですが

縫製にも大いに関係していきます。

 

例えば今回のようにウエストに合わせて縫いとめる時

まっすぐなリボンを、ウエストのカーブに合わせて縫おうと思うと

通常なら上端か下端に不都合が生じます。

ですが、洋裁用語で「くせ取り」と言って

あらかじめアイロンでカーブを作っておくことをすると

うまく沿わせることができます。

 

このような下準備を丁寧に行なっていきたいと

改めて思う毎日です。

 

こちらが全体のシルエット。

写真では少々見えにくいですが、

腰回りのタックが全体的に優しく包み込んでくれるデザイン

 

横から見たときのシルエットも、

綺麗になるよう、一工夫。

 

スッキリと、かつ、お食事会などでお召しになるということでしたので

着やすさも十分に注意して。

 

当アトリエのドレスは全て手仕事で仕上げております。

毎回、デザインと素材にあった方法で

仕様は決めさせていただいておりますが、

今回は裾上げの際に同色のバイヤステープで端を包む

クチュールテクニックを。

 

裏地はオールシーズン着られるキュプラを採用。

滑りが良いので、袖ありのワンピースでも腕を通したとき、

気持ちが良いのです◎

 

 

仮縫いでは、シーチングと呼ばれる 仮の布をたたき台に、

ミリ単位の調整を 行なっていくのですが、

少しの変化でシルエットが かなり変わったりします。

 

鏡を見ながら調整していると、 その際になんと!

魔法ですね、魔法の手ですね、

なんて言ってくださり。

嬉しすぎる。

元パタンナーとして、 もっと精度を上げたい!と思う瞬間。

 

お話をお伺いすると、 既製品ではなかなか気にいるものがなく、

1年ほど前からオーダーできるお店で、

好みが合いそうなところを探していたそう。

 

そしてご納品時には、

出会えて本当に嬉しいです、 今年1番かも?

なんて😭 嬉しすぎるお言葉を頂戴致しました。

 

希望することをスッと理解してくれて良かったです、

と言っていただいたのですが、

恐らく好みが似ている方だからなのかな、

と思いました。

採寸やフィッティングで数回お会いし、

私物がとっても可愛く、つい見てしまいました。

そして今回のお召し物に合わせたお小物もオーダーいただきました。
ありがとうございます!

 

 

マダムとはお洋服についてだけではなく、

子育てについても色々とお伺いし、

大変勉強させていただきました。

 

復帰してまだ間もないのですが

良いタイミングでみつけてくださり

感謝しかありません!

ご依頼くださり、本当にありがとうございます。

 

 

表立ったサロンがあるわけでもなく

お通しするのはあくまでアトリエ(作業場)。

せっかく「このこじんまりした感じが逆に良い」と言ってくださる方が

当アトリエを選んでくださるというのに

あまりウェブ上でアピールするのも、なんだかなぁ

と思う反面、今後もお仕事として長く続けていきたいので、

今後もdiaryはひっそりと書き記し続けようと思います。

 

 

このようなフォーマルな装いは、

マザーズドレスとしてもご着用いただけます。

ガーデンウェディングなどで黒留袖以外の選択肢を

ご検討されたい方はぜひフォーマルドレスをオススメ致します。

 

既製服だと、なかなか気に入ったものが…

というお客様、お気軽にご相談くださいね。

 

 

Carlier Couture

 

お問い合わせはこちらからどうぞ

 

 

 

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